「グリーンループBMK」製品缶
日本ペイントは、原材料段階でのCO2削減に成功したバイオマスバランス式低炭素水性1液無機系塗料「グリーンループBMK」を開発し、8月下旬から販売を開始する。同製品は上塗り単層で24%、下塗り含む全体で最大約43%のGHG削減効果が期待できる。まずは新築の大型物件から採用の拡大を目指す。
開発の背景には、2028年度予定の建築物LCAの制度化がある。各建築工程におけるCO2発生量の評価(LCA)が必要となり、既にゼネコン等を中心に同社に環境性の数値の開示を求められる状況にあった。また、建築分野で建物使用時の省エネ性能が主に注目されてきたが、近年、建材そのものの製造・施工・廃棄に伴うGHG排出量の関心が高まってきていた。バイオマス材料の塗料への採用については、研究段階から実装段階になってきているが、GHG削減の算定ルールが明確でなく、製品価格の壁で採用が広がっていない実情があった。
こうした市場環境下において、同社では塗料製造過程に比べ、原材料のGHG排出が多いということがわかり、算定の仕組みづくりと、原材料の選定を軸に製品を開発。まず同社製品のCFPを顧客に提供する「サスティナシステム」を稼働させた。同システムは第三者機関と塗料の製品カテゴリールールを策定し、適正なCFP算出する仕組みをサービス化した。
新製品となるグリーンループBMKでは、バイオマス原料を使用しながらもマスバランス方式で採用しやすい価格を実現。既存の水性フッ素使用の製品と同等レベルに価格設計している。無機グレードの高耐候・耐久性能により期待耐用年数は20年とし、同社最高水準のハイエンドモデルとした。
同プロジェクトを担当したマーケティング本部カテゴリーマーケティング部DECOグループの住田基氏は、「環境性能を可視化・説明できる建材として価値の向上を目指す。また、屋根・床・内装でも環境配慮型塗料のラインアップの充実を図る」と、 6月6日の新製品発表で今後の開発の方向性を示した。