ヘンケルは、電子基板保護用コンフォーマルコーティング剤の新製品「Loctite Stycast UV 7998」を軸とした国内展開を強化すると、4月7日に発表した。同製品はシリコーンフリーかつVOC(揮発性有機化合物)フリーの無溶剤タイプで、UL94 V―0規格に適合。環境規制への対応と、製造現場における作業者の安全性確保を両立させた。用途としては、家電、照明、家庭用電子機器、自動車などを想定している。
開発の背景には、中国をはじめとするグローバル市場での環境負荷低減要求の強まりがある。同社は約15年前から無溶剤型の開発を続けてきたが、同製品では長年の課題であった保存安定性と硬化性を改善し、さらにスズフリーを実現した。一般的な溶剤タイプは成分の約8割が揮発するが、有効成分100%の本製品は使用量を約5分の1に抑えられる。これにより、輸送時のCO2排出量削減などカーボンフットプリントの低減にも大きく寄与する。
コスト競争力の高さも特徴だ。UV硬化設備の導入が必要となるものの、材料使用量の大幅な削減により、従来の溶剤タイプと比較して材料代を約2~3割低減できる。同社は、このコストメリットによって設備投資の早期回収が可能であるとしており、経済合理性と環境性能を併せ持つソリューションとして提案を行う。
今後、同社は日本国内においても本製品の採用を積極的に推進する。