沈降防止効果を発揮するVS‐5000(右)
ユニテックフーズ(東京・大橋高弘社長)は、ペクチンなど食品分野の多糖類素材を強みとする企業である。食品分野で培ってきた多糖類の物性制御技術を応用し、分散安定剤「UNet VS‐5000」の用途拡大を進めている。近年は塗料・インキ分野からの問い合わせも増えており、顔料やフィラーなど不溶解物の分散用途で採用が広がっている。
VS‐5000は、比重の重い微粒子や体積の大きい素材でも分散状態を長期間維持できる点が特長である。酸化チタンや酸化亜鉛など無機顔料にも対応し、沈降を抑えて品質安定に寄与する。また、添加しても粘度上昇が少なく、低粘度を保ったまま分散状態を維持できることから、加工性や作業性を損なわない、かつ天然のポリマーでありながら長期安定性に優れる材料として評価されている。
同社担当者は「塗料用途では、不溶解物の分散に加え、シュードプラスチック性を持つことで塗料の付着性が高い点をご評価いただき、採用が増えている。また、自然由来で生分解性を有する点にも、関心が寄せられている」と話す。さらに「インキ分野では、ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤と比較して、顔料分散の耐久性が高いとの好評も得ている」としており、塗料・インキ分野での用途拡大に期待を示す。