開幕式にはAPICメンバーも参列
500超の企業団体が出展、10万人超が来場、30件以上の発表が行われた
職業技能向上を目指して
第23回中国国際塗料博覧会が〝あらゆる産業に彩りの世界を〟のテーマを掲げ、9月3日から5日まで上海新国際博覧センターで開かれた。主催は中国塗料工業協会。初日午前9時15分からの開幕式には、前日27回目のミーティングを開いたAsian Paint Industry Council(APIC/アジア塗料工業協議会)メンバーほかも参列した。
〈新質引領 利科賦能〉(新たな品質こそが技術力向上を牽引)のもと、10万㎡の展示面積に、国内外の著名なコーティング材・原材料メーカー、設備・品質検査機器メーカー、研究機関、大学、産業パークなど、500社を超える企業・団体(安徽省、江西省、河南省、河北省、内蒙古自治区、順徳市、寧波市、上海塗料染料などの地方塗料工業会)が出展、3日間で10万人を超える来場者があった。30件以上のフォーラムやシンポジウム(都市再開発、抗菌剤、粉体塗料塗装、塗料製造技術、塗装技術、船舶塗料、高機能顔料、隔熱省エネ塗装、コイルコーティング等)も開催され、グリーン化と高品質化という新たなビジョンのもと、中国のコーティング業界の技術的向上と持続可能な発展に向けた新たな勢いを示していた。
その他、会場では、全国藝術塗装コンテストや第16回全国石油・化学工業職業技能大会、第5回PPGマスターカップが開かれたほか(写真)、落書きエリアや中国塗料工業協会40周年展示交流区(エリア)が設けられた。中国の塗料工業の変遷は、1985年76・9(生産量)/131(会員)→1995年169・6(同)/326(同)→2005年382・5(同)/512(同)→2015年1717・6(同)/825(同)→2024年3534・1(同)/1442(同)と、飛躍的に発展してきた歴史を展示した。
また、パウダーコーティングゾーンは、2021年10月に発足した粉末塗料塗装分会が粉飾之家活動区(エリア)として展示。〝A Low-Carbon World,A Green Future,Making human life better〟を掲げ、新製品や規格の発表から事例紹介まで、粉体塗料の応用分野に焦点を当て、粉体塗料の高品質な開発を紹介した。そのほか、国際塗料工行発展与創新フォーラムや藝術塗料塗装分会は「アートコーティングの新品質への10年」をテーマに、2025藝術塗装青年フォーラムを開催した。また、高等教育機関向けの産学連携ゾーン(産学研用高等専区)が設けられ、清華大学、復旦大学、同済大学、上海交通大学など、20の著名な大学・研究機関が参加。塗料工程や先進塗料研究室など、技術革新を加速させるべく理論を理解した実践経験を持つ専門人材を育成し、業界の持続的な発展に力を注いでいる姿勢がうかがえた。
なお、中国国際塗料博覧会は1995年に第1回を開催。その間、中国のコーティング業界、生産量と売上高において16年連続で世界第1位を獲得するまでになった。これまで規模拡大を目指してきたなか、ここにおいて価値創造へと向かう新たな転換期にあることを示している。展示会では、水性塗料、ハイソリッド塗料、粉体塗料といった環境に優しい新コーティング製品が発表されていたほか、輻射冷却、グラフェン耐腐食性、インテリジェント温度制御といった機能性材料も来場者の注目を集めていた。また、デジタルを活かした塗装設備や先進的な表面処理技術までも披露している。
「2026年7月、コーティング業界各界の人々が再び上海に集まり、この盛大なイベントを祝うことでしょう。質の高い生産力を原動力に、中国のコーティング産業は価値創造に向け、より環境に優しく、インテリジェントで革新的な未来へと歩みを進めています」と主催者は語る。