ナチュラルな、エレガントな、モダンな……。インテリアやファッションなどのデザインに、私たちはさまざまなイメージを持ちます。
受け取り方は人それぞれですが、たとえばピンクの小花が描かれた白い陶器のカップは、多くの人が優雅で上品な印象を持つでしょう。一方で、土で作陶された素朴な風合いの陶器は自然的で味わい深さを感じるかもしれません。
このように、もののイメージを浮かび上がらせる手掛かりとなるのが、「CMF」と言われるデザインの要素です。
C……COLOR(赤、青、黄などの色)
M……MATERIAL(木質、石質などの素材)
F ……FINISH(光沢、マットなどの加工)
インテリアの空間には、床、壁、窓、テーブル、チェア……というように、さまざまなエレメントが集合しています。それら1つひとつのCMFを意識して組み合わせることで、統一感のあるスタイルを作ったり、個性を出すことができます。
今回からお届けする連載は、インテリアの配色や素材、加工の例をイメージ別に取り上げます。CMFとイメージの関係性を体感して、インテリアコーディネート作成の参考にしてください。
初回のテーマは、「ナチュラル」です。
ナチュラルなインテリアとは、シンプルで自然体な心地良さを感じるテイストのこと。素朴で軽やかさがあり、今人気の北欧スタイルにもマッチします。
まずは、ナチュラルに見える配色についてです。上の画像のように、ベージュやブラウンなどのニュートラルな色合いを中心に、色数は少なくまとめます。全体的な明るさは中〜高明度、彩度は低〜中彩度で、明るく落ち着いた色調にまとめると、ナチュラルな空間になります。
同じような印象をもつ明度・彩度の領域をまとめたPCCSトーン図で見ていくと、淡いペールトーンや落ち着いたライトグレイッシュトーン、明るいライトトーンや柔らかなソフトトーンの色調がマッチします。
インテリアの素材は、ナチュラル=自然である通り、木を中心とした自然界の素材をふんだんに使います。
床には木質フローリング、家具はスギやヒノキなどの白木を使い、木材の中でも直線的でシンプル、明るい色調のものがナチュラルテイストになりやすいでしょう。
木材の加工方法として知っておきたいのは、板目と柾目という2つの切り方の違いです。年輪の模様が波形のように表れる板目は、木の味わいや温もりが出ます。平行の木目が特徴的な柾目はシンプルでスタイリッシュな印象に。なので、よりナチュラルな雰囲気に近づけるなら、平行な木目の柾目を選んでみるとよいでしょう。板目の方は、カジュアルなイメージにマッチします。
ファブリックは、麻やコットンなど軽やかで素朴な風合いのものを選択します。チェアの張地やカーペット、ベッドカバーなどに取り入れてみてください。
その他の素材としては、藤やラタンなどの植物で編まれたものもナチュラルテイストにぴったりです。
グリーンを置く場合は、明るいイエローグリーンで葉が小さいものや細いもの、エアプランツなどの彩度が低い植物などがおすすめです。ハンギングで吊るすことで、軽やかで涼しげな印象を与えてくれます。
ここまで、ナチュラルなインテリアの色や素材、加工について触れましたが、最後に少し個性が出るナチュラルテイストと相性の良いミックステイストをご紹介します。
まずは北欧テイスト。ナチュラルテイストとはシンプルさが共通しています。ナチュラルな空間をベースに、明るくライトなトーン、またはくすみのあるグレイッシュなトーンをインアクセントとして添えると北欧テイストに。丸いフォルムの植物やコロンとした置物オブジェ、幾何学模様のカーペットなどのデザインを加えて遊び心を取り入れるとより北欧らしさが出るでしょう。
もう一つは、モダンテイストです。ベーシックなナチュラルスタイルに、金属、石、タイルなど硬く、重みのある素材をアクセントに取り入れると、シャープでスタイリッシュな印象が加わります。
シンプルで軽やかなナチュラルテイスト。淡く明るい色や天然素材などを活用して、すっきりとした空間を生み出してみてはいかがでしょうか。
インテリア画像提供元:リリカラ株式会社オフィシャルサイト
https://www.lilycolor.co.jp