山崎志織
フリーライター。京都の大学卒業後、銀行、食品会社の販促企画・制作を経てライターへ。色によって人の心や行動が促される色彩心理が強く印象に残り、大学在学中に色彩検定1級を取得。その後カラースクールと出会い、幅広い分野の色彩知識や実践的な提案力を習得するなかで、色彩の言語表現に関心をもつ。現在は、色彩コラムや企業のブランディングに関わる記事執筆を手掛けているほか、カラースクールのアンバサダーを務めるなど、本質的な色の学びを普及する活動を行っている。
フリーライター。京都の大学卒業後、銀行、食品会社の販促企画・制作を経てライターへ。色によって人の心や行動が促される色彩心理が強く印象に残り、大学在学中に色彩検定1級を取得。その後カラースクールと出会い、幅広い分野の色彩知識や実践的な提案力を習得するなかで、色彩の言語表現に関心をもつ。現在は、色彩コラムや企業のブランディングに関わる記事執筆を手掛けているほか、カラースクールのアンバサダーを務めるなど、本質的な色の学びを普及する活動を行っている。
色がお互いに影響し合って、見え方に変化をもたらすことを視覚効果と言います。今回のテーマは、ある色と別の色を隣接させることによって、その中間の色にお互い近づいて見える「色の同化」についてご紹介します。
色相の同化とは、元の色に細線を入れると、細線の色に元の色が近づいて見えることを言います。
実は、皆さんが身近でよく見ている色の同化があります。スーパーマーケットで売られている赤いネットに入ったみかんや、青緑のネットに入ったオクラ。これは、色の同化が利用されています。
みかんを例に上げると、元の黄みがかったオレンジが赤いネットに覆われることによって赤みのオレンジに見えます。これによって、みかんがより熟して美味しそうに見えて、つい購入してしまいそうですね。
明度の同化とは、元の色に暗く細線を入れると元の色がより暗く見え、明るく細線を入れると元の色が明るく見えることを言います。
れんがの色とつなぎ目の色も、色の同化を起こすことがあります。つなぎ目の色が黒だった場合、れんがの色がより暗く見えるのに対して、つなぎ目が白の場合、れんがの色がより明るく見えます。外壁にれんがを取り入れるときには、つなぎ目の色合いによってれんが自体の色も変わって見えることを意識しましょう。
彩度の同化とは、元の色に彩度の低い細線を入れると元の色がくすんで見え、彩度の高い細線を入れると元の色が鮮やかに見えることです。
上の図を見比べてみると、同じピンクの色でも鮮やかな赤の線を入れると元のピンクの色みが増して見え、くすんだ赤の線を入れるともとのピンクの色もくすんで見えませんか。
今回の色の同化は、前回お伝えした色の対比とは結果が対照的であることにお気付きでしょうか。
前回の色の対比は、壁面とドアの例ですと、壁が暗ければ暗いほどドアが明るく見えるというものでした。これは、色の面が比較的大きく、取り囲まれた色に対して起こりやすい現象です。
対して今回の色の同化は、みかんやオクラのネットやれんがとつなぎ目など、細かい模様や線で覆われたときの背景色に対して起こりやすい現象です。
色の見え方は隣り合う色や覆われる色によって変化することが分かります。スーパーマーケットなど身近な所に使われているのも面白いですね。
さまざまな所で使われている色の同化を、ぜひ探してみてください。
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