JIMTOF2024 取材レポート後編
2024/12/18金森産業工業材料部
お客様の最も身近な塗料の専門家になることを目指し日々精進しております。塗料に関するアレコレ、なんでもお気軽にお問合せ下さい。
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JIMTOFには工作機械メーカーだけではありません。数は少ないものの、塗料メーカーも出展しています。後半では、こうした企業の特色ある展示について紹介します。
前回JIMTOF2022でも参加したナトコ株式会社のほかに、今回が初出展となるイサム塗料株式会社の2社が出展しています。
ナトコ株式会社は、JIMTOFなどの展示会への積極的な参加が実を結び、切削油に強い塗料の認知度が上がってきたという手応えを感じているとのこと。工作機械メーカーに限らず、実際に機械を使用しているユーザーから塗装剥がれの相談が持ち込まれることも多いようです。
同社では溶剤塗料や粉体塗料のみならず、水性塗料もラインナップしています。溶剤塗料では、「スーパーワン」シリーズは従来の耐切削油性だけでなくワンコートで塗装が可能など、工程短縮がアピールポイント。ラインナップも豊富に取り揃えています。水性塗料については、作業性や設備面などハードルは高いものの、環境規制に厳しい中国ではすでに導入されていることもあり、今後1つのテーマになるのではと注視しています。
工作機械内部の塗装面については、塗膜剥離への懸念から、塗装が減っている傾向にあるということです。これまでは錆防止のために塗装していたところを、ステンレスなどの素材に変えることで無塗装としているメーカーが出てきているようです。塗料メーカーとして切削油への耐性のみならず、意匠性などの点からもアピールしていきたい考えです。
今回が初出展となるイサム塗料株式会社は、プライマーレスで塗装が可能な溶剤塗料と、耐切削油性に優れた水性2液ウレタン塗料をラインナップしていました。
2024年4月に新発売した水性2液ウレタン塗料「ポセイドン5000」で塗装した小型ショベルを展示されており、実際に質感や色味を体感できました。JIMTOFへの出展の目的は認知度の向上で、耐切削油性に優れたウレタン塗料を広めたいということです。
工作機械メーカーは塗装工程を外注しているメーカーも多く、塗料メーカーとしてはニーズをつかみつつ、現場の声を聞くという意味でも展示会への出展には意義がありそうです。
株式会社アマダは協力企業と共に、脱炭素・脱有機溶剤・脱粉塵という作業者の安全や健康に配慮したソリューションの提案を行っています。
今回は株式会社Eプランと共に提案する強アルカリ電解水:e-WASHについて紹介します。電源さえあれば、普通の水道水を無色・無臭・無刺激の強アルカリ電解水:e-WASHに生成することが可能。 e-WASHの成分は99.83%の純水と0.17%の水酸化カリウム 。界面活性剤などは一切不使用で、中和すると水に戻るため人体にも環境にも安全でありながら強い洗浄力を誇ります。
通常、水と油を混ぜても分離してしまうが、強アルカリであれば乳化し、混ざり合います。この作用を利用し、製品の脱脂作業をシンナーではなく水で代替するというわけです。金属表面にアルカリの膜を作るため脱脂作業後も錆にくいとのこと。
世の中の流れとして、脱有機溶剤というテーマは確実に存在しています。これまでSDGsという言葉だけが先行していた印象がありましたが、現在では具体的な内容として何ができるのかというところに落とし込んできている印象を受けました。
労働者の安全保護、労働環境の改善というテーマは、人手不足という意味でも避けて通れない喫緊の課題です。JIMTOF2024が掲げるテーマ『技術のタスキで未来へつなぐ』に込められた思いを各社の環境に対応した製品紹介からも感じ取ることができました。
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