2024年度 需要予測
出所:日本塗料工業会
日本塗料工業会(若月雄一郎会長)は3月21日、「2023年度需要実績見込」と「2024年度需要予測」を発表した。2023年度の需要実績見込を前年度比2・0%減の125万5千トンと見込んだ。2024年度の需要予測についても、前年度需要実績見込み同数の125万5千トンとし、前年並みとした。
2023年度の需要予測の着地について日塗工では、「コロナ禍の需要減から回復は見受けられるものの、全体的には消費低迷により出荷数量は減少傾向。自動車産業は回復が顕著であったが、その他業種では船舶以外、各種工業用、建物、構造物も需要増には至らず、前年度より微減の見込みである」とコメントしている。旺盛な設備投資関連も塗料需要まで回っていない様相が見て取れ、また「建物」の戸建て需要は、物価高の影響で消費マインドの落ち込みも見られ伸びていない。一方、道路車両の「新車」では同11・6%増の24万3千tとし、「半導体不足の影響から脱し、国内自動車生産活動は上向いている。その他関連部品の供給不足等への不安要素も一部にはあるが、大きく前年比増の見込みである」とした。昨年同時期に発表した2023年の需要予測21万2千tより早いピッチで回復している。
2024年度の全体の需要予測については、横ばい予測となり、「塗料の出荷金額は上昇基調が継続することが予想されるが、数量もあわせた増加までには至らず、また自動車新車も不祥事からの回復に時間を要すると見られ、全般的には前年並み」と予測した。
その中でも期待を込め上昇予測したのが「建物」の建築分野。個人消費の回復期待と、マンション大規模修繕や都市再開発の活性化等により需要増を見込んだ。
需要増加が続いていた「船舶」については、前年度比6・0%減の9万7千tで一服感を予測。「修繕は堅調で前年並みを見込むが、新造は海外造船所との競争激化や海運市場の落ち着きもあって、全体的には前年減となる」とした。
なお、2024年度需要予測の算出根拠(メーカーコメント参照)については、図の通り。