山崎志織
フリーライター。京都の大学卒業後、銀行、食品会社の販促企画・制作を経てライターへ。色によって人の心や行動が促される色彩心理が強く印象に残り、大学在学中に色彩検定1級を取得。その後カラースクールと出会い、幅広い分野の色彩知識や実践的な提案力を習得するなかで、色彩の言語表現に関心をもつ。現在は、色彩コラムや企業のブランディングに関わる記事執筆を手掛けているほか、カラースクールのアンバサダーを務めるなど、本質的な色の学びを普及する活動を行っている。
フリーライター。京都の大学卒業後、銀行、食品会社の販促企画・制作を経てライターへ。色によって人の心や行動が促される色彩心理が強く印象に残り、大学在学中に色彩検定1級を取得。その後カラースクールと出会い、幅広い分野の色彩知識や実践的な提案力を習得するなかで、色彩の言語表現に関心をもつ。現在は、色彩コラムや企業のブランディングに関わる記事執筆を手掛けているほか、カラースクールのアンバサダーを務めるなど、本質的な色の学びを普及する活動を行っている。
最近ではファッションやメイク、髪色に対して自分に似合う色「パーソナルカラー」を知ったうえで、購入する人も多くなっています。パーソナルカラーとは、その人の肌や瞳、唇など生まれ持った色に雰囲気が調和する色のことです。黄み寄りの色であるイエローベースと、青み寄りの色ブルーベースの2軸があり、同じグループの色同士は調和するという理論のもと、春・夏・秋・冬の4グループに分けられています。分類によっては8タイプ、12タイプ、16タイプなどさまざまなグルーピングの仕方があります。
パーソナルカラーを身に着けることで、肌つやが良くなるように見えたり、健康的に見えたりするようになったと感じられる一方で、診断結果が毎回違ってしまう、色選びが難しくなってしまった、好みの色と違うというふうに、本来の色を楽しむことを二の次にしてしまう場合も。
色選びの基準を「似合う・似合わない」に依存してしまうと、色の正解を外へ求めるようになってしまいます。色を身に着けて自分自身を心地よくするはずが、似合うことを目的にするようになってしまう人もいるようです。
今回は「自分に似合う色の探し方」というテーマについて、パーソナルカラーの方法ではなく、自分の着たい色は何だろうと見つめ直してみて、色を本当の意味で使いより豊かに自分を表現していく、そんな方法をご紹介したいと思います。
まず色を知るうえで大切なのが、色の3属性についてです。色は「色相・明度・彩度」で構成されていて、色相は赤や青などの色みのこと、明度は明るさ、彩度は鮮やかさのことを指します。たとえば、サーモンピンクとチョコレート色は同じ色相の赤ですが、サーモンピンクは明るく(高明度)浅い(低彩度)色で、チョコレート色は暗く(低明度)濃い(高彩度)色です。こうした色相・明度・彩度のさまざまな組み合わせによって色を分類できるのですが、人はそれぞれ色相・明度・彩度に対してイメージ(印象)を自然と受け取っています。
たとえば一般的な赤のイメージは、熱い・派手・情熱的などですが、青のイメージはさわやか・冷静・静かといったようなものです。さらに、明度・彩度のイメージは、高明度⇔低明度は「軽い⇔重い」、高彩度⇔低彩度では「興奮感⇔鎮静感」が自然と印象づけられます。これを色彩心理といい、他にも暖かく感じる・冷たく感じるといった色の寒暖感、柔らかく感じる・硬く感じるといった色の硬軟感など、色相・明度・彩度には、さまざまな色の心理効果があります。
たとえばダークレッドは、色相が赤、低明度で高彩度なので、クラシカルで重めの落ち着いた雰囲気のイメージになりやすく、爽やかで軽さのあるスポーティーな雰囲気だと、色相が青、高明度で低彩度のクリアブルーがイメージに合いやすいというわけです。
このように「色相・明度・彩度」が持つイメージを知って、色を理解し、それをコントロールできるようになると、身に着ける色の意味も変わってきます。
「こんな雰囲気で身に着けたい」という色選びの視点は、より等身大の自分に合う色をまとうことができるようになり、色を選ぶことに自信が生まれます。
色のイメージを取り入れるようになるためには、色を言語化する習慣を身に着けることをおすすめします。目の前にある色は、どんなイメージかを言葉に出してみるのです。たくさんの色に触れて自分がどう感じるか、そうすることで色の感度が上がっていきます。
パーソナルカラーは色選びの1つの手法であり、色の正解ではないということを踏まえて、素敵だと思った色をどんなイメージで身に着けたいかを考えながら、より豊かな色選びにつなげてみてはいかがでしょうか。ぜひあなたの「自分色」を見つけてみてください。
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