左=目視で見た際のターゲットラインペイント
右=LIDARで見た際のターゲットラインペイント
日本ペイント・インダストリアルコーティングスは、自動運転用塗料「ターゲットラインペイント」を大阪と東京の自動運転バスの実証運行に提供する。
「ターゲットラインペイント」は、自動運転車両に搭載されるLiDARセンサーが認識できる特殊塗料で、塗装されたペイントを認識・追従することで自動走行を実現している。また、走行経路に塗装するだけで自動運転用のインフラ整備が可能となるため、導入コストやメンテナンスコストの削減が見込めるほか、GPSが入りにくい場所での自動運転を可能にする。さらに、アスファルトと同化しやすい色のため、ペイントが道路の路面標示を誤認させるリスクがなく、公道での塗装も可能になる。
大阪では、大阪市高速電気軌道が行う2025年大阪・関西万博会場への来場者輸送に向けた自動運転の実証実験に提供。本実験は2022年12月から2023年1月にかけて行われる自動運転レベル2(部分的な自動運転)の公道実証実験。走行ルート内の夢舞大橋や阪神高速下などGPSの入りにくい場所でのターゲットラインペイントを用いた自動走行を検証する。概要は次の通り。
▽公道実証実験実施期間および走行コース=2022年12月16日~23日(12月17日除く):コスモスクエア駅~舞洲実証実験会場間、2023年1月25日~26日:コスモスクエア駅~舞洲転回地間の公道、1月27日、30日、31日:桜島駅~舞洲転回地間の公道
また東京では、東京都の「令和4年度西新宿エリアにおける自動運転移動サービス実現に向けた5Gを活用したサービスモデルの構築に関するプロジェクト」(採択事業者:京王電鉄バス)に提供する。 本プロジェクトでは、2023年1月から西新宿エリアにおいて路線バスを用いた自動運転の運行実証を行う。概要は次の通り。
▽運行期間=2023年1月23日~2月26日(うち水曜日と木曜日は運休)
▽運行経路および使用バス停=都庁循環(C・H01)と同一経路、新宿駅西口(地下)~都庁第一本庁舎~都庁第二本庁舎~新宿駅西口(都議会議事堂は停車しない)
近年、人口減少・高齢化社会での移動手段の確保、人手不足下での円滑な物流機能の維持や、交通事故を減らす手段の一つとして、自動運転による貢献が期待されている。
国土交通省と経済産業省の共同設置による「自動走行ビジネス討論会」は、2025年度ごろまでに自動運転レベル4(限定された場所での完全自動運転)のサービスを40ヵ所以上で実施するとの目標を掲げている。
同社では、今後も塗料分野で培った技術を生かし、ターゲットラインペイントの提供を通じて自動運転の普及と課題解決に貢献していく。