リブレットフィルムを施したボーイング777‐300ER
BASFは昨年11月25日、同社とルフトハンザ・テクニック(ドイツ)が共同開発した表面技術「AeroSHARK(エアロシャーク)」を搭載したスイス・インターナショナル・エアラインズ(以下、スイス)のボーイング777‐300ERが初めて旅客飛行したと発表した。
同機胴体とエンジンナセル部分には、約950㎡のリブレットフィルムが貼られている。リブレットとは、生物模倣技術(バイオミメティクス)の一種であり、サメ肌をモチーフにした人工的な構造のことである。サメの皮のような流動効率の良い特性を再現し、空気抵抗が減らせる。
同表面技術の流動シミュレーションの結果では、1%強の摩擦抵抗の削減効果があるとしている。これにより燃料消費量と二酸化炭素排出量を同程度に削減できるとしている。ボーイング777‐300ER型機の場合、年間約400トンの航空機燃料と1200トン以上の二酸化炭素の削減に相当する。
実際の運航で計算上のコスト削減効果が確認され次第、最初に発注した航空会社スイスとルフトハンザグループのルフトハンザ・カーゴでの本格的な展開が開始される。今後、ボーイング777型機の定期点検中に際しAeroSHARKを搭載していく。同型機がすべてAeroSHARKを搭載した場合、ルフトハンザグループでは二酸化炭素排出量が年間2万5千トン以上削減されると試算している。