パッケージデザインのほかにも、ブランディングには色の訴求が効果的だ。今年はどの色がテーマカラーになるのだろうか。日本流行色協会(三雲英一理事長)は、毎年12月に「来年の色(テーマカラー)」を発表し、翌年を象徴する色として、1色を選定している。
2023年は、「ルミナスイエロー」(マンセル値 : 6.2Y9.2/4.1、系統色名:ペール・イエロー)を選んだ。同色は、ほんのりと光がたまったような、陽だまりのような明るいイエロー。じんわりと色が沁み込んでくるようなイメージを持たせ、優しく穏やかで、希望を感じさせてくれる。淡く柔らかい色は不安で固まった心にも無理なく入っていき、そっと癒し、明るい気持ちにしてくれるのではないかと、同色の特長を説明する(同協会)。
デジタルデバイスが欠かせない日常では、デジタル画面を構成する光はどうしても刺激が強い色が多くなると言う。ルミナスイエローのような柔らかい色は、デジタル表現やデザインのヒントになるかもしれない。
同色を選んだ背景を同協は、長く続く新型感染症への対応、国家間の争い、環境汚染など、大きな不安の中で、無理に気持ちを奮い立たせるのではなく、心がふと軽くなるような、ほっと息をつけるような色をテーマに選定していると述べる。
なおテーマカラーは、2023年がどういう年になるのか、その時代のムードを象徴するさまざまなキーワードを包含している。キーワードは、「多様性、つながる、広がる、共生、癒される、光る、immaterial(非物質)、適温、グラデーション、浸る、境界があいまいになる」を挙げている。