コーティングジャパン東京展レポート前編
2023/01/10金森産業工業材料部
お客様の最も身近な塗料の専門家になることを目指し日々精進しております。塗料に関するアレコレ、なんでもお気軽にお問合せ下さい。
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第5回塗料・塗装設備展(コーティングジャパン)は、2022年12月7日から9日、幕張メッセにて開催されました。第13回高機能素材Weekの中で開催された本展示会では、第13回フィルムテックジャパン、第11回プラスチックジャパン、第9回メタルジャパン、第7回セラミックスジャパン、第6回接着・接合EXPO、第2回サステナブルマテリアル展と同時開催で行われ、全ての展示会を通した総入場者数は44,212名、出展企業は760社を超える参加がありました。
塗料・塗装に関わる展示の中から、COATAZ編集部が特に気になったものについてご紹介します。
塗装・乾燥兼用ブースCABシリーズの実機を展示していました。
塗装だけではなく、乾燥まで一つのブース内で完結できることで、ワークを移動する手間やそれに伴う段取り作業を減らし、コンタミなどのトラブルを防止することができます。
個別オーダーに応じたカスタムメイドで、熱源も電気、ボイラー、ガス、灯油など客先のユーティリティに対応することが可能です。航空機や新幹線、橋梁などの超大型ブースにも対応しているだけでなく、航空機などで要求される厳しい温度・湿度管理に適応しています。
展示されていたモデルは水平流モデルで、前面から後面に向けて0.2m/毎秒のやわらかく均一な空気の流れを体感できました。展示は大きなアクリル窓でしたが、実機では断熱パネルなどを使用し、雪国など厳しい環境条件でも適切な塗装・乾燥環境を実現します。
さらにジャバラ構造で折り畳みできるブースにも対応しており、橋梁などの大型ワークでも通常の塗装ブースよりもコストを抑えることが可能となっています。
ワークの種類や工場レイアウト、コストまでも含めて、現場の課題に対応する提案を行っています。
特色のある塗装システムの実機展示を行っていました。
ジェッティング塗装システムは、塗着効率100%でマスキング不要の塗装システムです。従来のインクジェット印刷やシルクスクリーン印刷では難しかった凹凸塗装が可能で、UVインクだけではなく溶剤や水性などあらゆる塗料に対応しています。
くぼんだものや、でこぼこした面にも塗装でき、インクの散りがないため塗装ブースを必要としません。自動車や釣具、ゴルフクラブなどのエンブレム塗装に適しています。
ノズルの特性から、大きな面の塗装よりは、精密機器やロゴなどの細かな塗装を得意としています。
マスキングレス塗装スプレーは、従来のような放射状に吹き付けるのではなく、らせん状に噴霧することでインクが横に飛散しにくく、マスキングレスを実現しました。面塗布、薄膜形成が可能です。溶剤、水性、メタリックなどあらゆる塗料を使用することができ、高粘度塗料にも対応しています。
治具や塗布アームの角度を調節することで、凹凸面、湾曲面にも均一に塗布することができます。
植物由来のバイオマス原料を10%使用したバイオマスハードコートの展示を行っていました。バイオマス原料を使用したプラスチックや塗料は近年見られるようになりましたが、ハードコーティングとしてはまだまだ珍しく、注目を集めていました。
用途は幅広く、自動車やスマートフォンなど、従来ハードコーティングを行っていた部分のコーティング剤に代替して使用することができます。近年のメーカーの環境配慮へのニーズに対し、バイオマスプラスチックや再生材と併せて用いることで、製品全体のバイオマス率を上げていくという使い方の提案を行っています。
ハードコートにバイオマス材料を用いることで、柔軟性や屈曲性の良さを付与することができたという点も興味深い点です。従来の製造工程と遜色なく、バイオマス材料を用いることで懸念される不安定性などもありません。
従来よりも機能を上げながらも、使用感や製造工程は従来のまま、そのうえCO2削減や環境配慮への対応を行うことができるという理想的な新製品となっています。
一般財団法人日本塗料検査協会は、塗料検査に関する日本で唯一の第三者機関です。塗料、ロードマーキング材、建築内外装仕上げ塗料、コンクリート補修材、ライニング材などの美粧や保護用施行材料の総合的な検査を行っています。
JIS規格やその他海外規格に基づく試験・検査、また各種法令や条約に基づく試験・検査を行っており、検査結果は公的に使用することができます。JISマーク表示における製品認証、ホルムアルデヒド放散に係る性能評価および証明など、法令に基づく認証、認定、評価、証明を行っています。
塗料メーカーなどの依頼によって、客先や公的機関などに提出する報告書の作成を行っています。海外輸出時に海外事業者向けに英文でのレポート作成も対応しています。
塗料メーカーでは自社内に検査部門を持っているところも多いですが、自社の検査結果に相違がないかといった最終確認としての使われ方もしているということです。
さらに各種塗料・塗膜に必要な基準や資料、試験材料などを作成、提供しており、塗料試験方法の研究会を主催しています。塗料の検査、基準などに関する相談窓口としてより周知を広めたいということです。