JIMTOF2022レポート前編 編集長突撃取材!工作機械の塗色の決まり方
2022/11/25金森産業工業材料部
お客様の最も身近な塗料の専門家になることを目指し日々精進しております。塗料に関するアレコレ、なんでもお気軽にお問合せ下さい。
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JIMTOF2022 第31回日本国際工作機械見本市(主催・一般社団法人日本工作機械工業会)は2022年11月8日から13日にかけて、東京ビックサイトで開催されました。
新型コロナの影響から、リアルでの開催は4年ぶりということもあり、東西展示棟に加え、新たに完成した南展示棟まで含めた総展示場面積は118.540㎡。過去最大規模で行われました。
期間中の入場者数は合計114,158人。(主催者発表)うち、海外からの来場者は11,241人と、コロナ禍でありながらも海外からも多くの来場者が訪れました。出展企業は1000社を超え、アメリカや中国など合計22カ国・地域からの参加がありました。
今回は工作機械メーカー各社に対し、工作機械の色や塗装についての取材を行いました。
工作機械のデザインや色について、どのように決めるかというのは各社で傾向が異なります。まず前提として本体デザインをどの程度重視するかという点において、各社でかなりの温度差が見られるためです。
「工作機械はなによりも性能」というメーカーもあれば、外観にもこだわりを持ち、著名な工業デザイナー監修のもとブランディングを行っているメーカーもあります。各メーカーの考え方や戦略が如実に現れている部分でもあり、非常に興味深く感じました。
工作機械の色や塗装を専門に取り扱う部門を置いているというメーカーは、取材企業の中にはありませんでした。社内にデザイン部門がある、もしくはデザイナーがいるというメーカーもありましたが、多くは機体設計、メカ設計などの設計や開発部門がその他の仕様とともに色を決めているようです。
本体デザインを外部の工業デザイナーに委託している場合は、デザイナーがコンセプトと共に色を決めますが、具体的な塗装仕様や塗装性能については、製造部門や調達部門が決めているというメーカーもあり、各社それぞれの体制ごとに異なっています。
多くの種類の工作機械を扱うメーカーでは、シリーズや機種ごとに色・塗装に対する考え方が異なっているということもあるようです。工作機械は非常に多くの部門や人々が関わって作り上げているということが印象的でした。
色については艶消しホワイトが圧倒的に多く、加工窓周辺にはブラックというベーシックな色合いを選択しているようです。
ワンポイントとしてブルーやパープルなどのコーポレートカラーを使用しているメーカーも見られました。また、LEDをロゴ周辺に使用して差別化しています。
シルバーや黒メタリックを使用していたが、傷が目立つという理由からホワイトに変更したというメーカーもありました。
現場の声として、ホワイトは汚れがつきやすいが、拭きあげたときに美しさが映えるというのもホワイトが選ばれている理由のようです。
各社とも専用機では、客先の要望のカラーでの塗装に対応しています。工場内の統一感を持たせるといった目的から、塗装色の指定をされることがあるようですが、割合としては10%ほどではないかということでした。
不二越では、「女性も扱いやすく触りたくなるものを」というコンセプトで、本体色をフランスの伝統色であるフィセルカラーにして従来の工作機械らしさとは一味違った工作機械を目指しています。
ヤマザキマザックは工業デザイナーKEN OKUYAMA監修のもと、黒メタリックとオレンジのカラーで統一し、ラッピングで高級感を持たせています。
ほかにも、高級家電のような外観というコンセプトから、ステンレスにヘアライン加工をしてクリア塗装をしたり、デザイン性に力を入れスタイリッシュな黒で統一したメーカーなども見られました。
ホワイトは工場内を明るく見せる効果があります。同じホワイトでも、オフホワイトに近い柔らかな色合いであったり、パキッとした白であったりとさまざまでした。
逆にブラックや紺色は高級感を演出したい際に選ばれているようです。各社がどのような意図をもって色を選択しているかは興味深いところです。
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