ナトコ(粕谷太一社長)は9月2日、2022年10月期第3四半期の連結決算を発表した。
同期の売上高は前年同期比11・5%増の152億5700万円、営業利益は同9・8%減の14億2100万円、経常利益は同0・7%減の16億9600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同3・9%減の11億7600万円であった。
セグメント別の業績では、塗料事業の金属用塗料分野では、工作機械、農業機械を中心に機能性塗料や粉体塗料の採用が増え、中国で水性塗料を中心に新規ユーザーの開拓が進んだことで、売上高は前年同期に比べ増加した。建材用塗料分野では、主力外装建材ユーザーの高耐久性商材向けや海外向けの商材が増えたことや内装建材向けの抗ウイルス塗料が順調に増えたことで、売上高は前年同期に比べ増加した。
セグメント利益は、原材料価格の高騰や物流コストの上昇などの影響を受け、前年同期に比べ減少した。
この結果、塗料事業の売上高は同8・2%増の89億6200万円、セグメント利益は同25・7%減の7億7300万円となった。
ファインケミカル事業は、PCやタブレット等の情報家電向けのコーティング剤が底固く推移したことやモビリティ(自動車関連)向けのコーティング剤の需要が旺盛であったことにより、売上高は前年同期に比べ増加した。セグメント利益は、原材料価格の高騰や物流コストの上昇などの影響を受けたものの、高付加価値製品の販売が伸びたことで前年同期に比べ増加した。
この結果、ファインケミカル事業の売上高は同15・4%増の26億9600万円、セグメント利益は同41・0%増の10億1600万円であった。
シンナー事業は、新規ユーザー獲得や新商材の販売の推進により、売上高は前年同期に比べ増加。セグメント利益は、原材料価格などの高騰の影響を受け、前年同期に比べ減少した。
この結果、シンナー事業の売上高は同17・7%増の35億9800万円、セグメント利益は同33・8%減の1億8500万円となった。
なお、2022年10月期の通期業績を、売上高が前回発表予想比5・8%増の202億円、営業利益が同18・5%増の17億3千万円、経常利益が32・9%増の20億2千万円、親会社に帰属する当期純利益が同35・9%増の14億円と上方修正した。
修正の理由は、売上高が塗料事業、ファインケミカル事業、シンナー事業の全ての報告セグメントにおいて国内外での受注が想像以上に推移し、前回公表数値を上回る見通しとなったこと。利益面では、営業利益が売上高の増加により前回公表数値を上回る見通しとなり、経常利益および親会社に帰属する当期純利益は、営業利益が増加したことと為替相場の変動による為替差益を計上したことで、前回公表数値を上回る見通しとなったことによる。